
フィン・ユールの旧自邸が高山に建設されたと聞き、行ってきました。5月5日の朝、それはそれは気持ちの良い天気の日でした。高速で1時間40分、10時に着き午前中いっぱいゆっくり見学を楽しみました。北欧は長~い冬のせいか、光をとても大切に扱います。光のデザインがとても美しいのです。今回も新しい発見がありました。リビングには庭に出る長戸があり、そこに特徴的な黄色の日除けがあります。外観のポイントにもなっている色です。案内の方にそれをあげて見せていただいた時、リビングの雰囲気が変わりました。またおろしていただいて、その違いに驚きました。黄色の色が反射して室内に廻り込み、なんとも言えない柔らかな雰囲気を醸し出す効果を見たのです。

この経験は初めてでした。う~ん、すごい!
さっそく実験してみたいと思いました。わが家のサンルームの日除けを白から黄に変えてみようと思います。
色使いも新鮮です。部屋の壁はオフホワイトですが、天井はそれぞれの部屋毎に違います。天井の色はかなり強い色ですが馴染んでいます。


他にも工夫が随所に見られ、心をこめてデザインされていることが感じられました。細部をみていくと宝物さがしをしているような気分になりました。
サンルームのグリーン越しに居間を見る
トイレの窓を隠す工夫お昼をはさんで、また戻り、今度はキタニのショールームの見学です。
北欧家具で統一されたインテリアと庭、遠くには里山の景色が見え、なんとものどかで幸せな時間でした。
月見台


ゆったりとくつろいで・・・最後に北欧家具の美術館へ。古い民家を改装した中に家具が展示されています。

ここであこがれの『エッグチェア』に会います。おおという感じでした。


昨日、一昨日と雪が降り、4月なのにどうした事かと驚いたのですが、今日は久しぶりに晴れて気温も上がったので浮き浮きと庭仕事です。草むしりをして肥料を撒き、前から気になっていた庭木のお店へ。ボケの花の苗木と柊南天、そしておたふく南天を購入。ボケの花は赤です、室内で活けているピンクのボケの花がとてもきれいなので、花の後で挿し木にしてみる予定。とはいえ今すぐにも花が欲しいので、スノーポール、デージー、マーガレット、ゼラニウム、マリーゴールド、スイートピーを植えることにします。

花木を見ていると庭のイメージがいろいろ浮かびます。限られた庭の中で何を植えるか、今年は少し種から育ててみようと思い、ナスタチユーム、ポピー、かすみ草、サルビアの種を撒きました。成長したらかなり華やかな色合いの庭になりそう。今日は良いお天気に誘われて園芸店をはしごしてしまい、遅くなったので植えるのは明日にします。


またまた楽翠亭美術館に行ってきました。今回の展示内容は『鶴太郎のしつらえー心音色ー』です。3月3日から4月22日まで。私はこの美術館になぜか惹かれます。規模が大きくなく、元は住宅だったことからくるスケール感にすーっと馴染む感じがします。建築と庭がまず好きなのです。今回はお天気が良くて、庭を散策できました。ここでは何も考えないで、ただただぼんやり・・・。
作品、芸術作品というのは、こうした住宅規模の中で見る方が良いように思います。美術館の中で見る作品は少し緊張しているように見えますし、見る方も少し緊張してしまいます。普通の気持ちで美しいものに接する方がたくさんのものを感じます。茶室にかかっていた書とその室内の光景が美しくて今も心に残っています。母屋と離れて庭にある蔵も展示空間として活かされていてとても良いのです。
楽翠亭は基本は『和』なのですが、のちにゲスト用に増築された『洋』があり、『蔵』があり、そしてすばらしい『庭』があるというふうに幾通りにも楽しめます。桜が咲くころに夜間ライトアップがあります。4月20日、21日、22日の三日間。雪見のライトアップに感動したので、今回もまた来ようと思います。




蔵の扉
吉本隆明氏が亡くなって一週間過ぎました。
若い人に彼のことを話しても知っている人はほとんどいません。
『だから、吉本ばななのお父さんよ』、と言ったら、ああ・・・という感じ。
家族でもなく友人でも知人でもない人の死で初めて悲しいと思いました。
大切な人というのはいつも会うとか、話をするとかではなく、
ただ生きているだけで意味があるのだと知りました。
もう居ないということに喪失感を感じます。
初めて吉本氏を知ったのは、ず~っと以前約40年も前のこと、一度だけ講演会に行ったのです。
その時、心の奥に響くような、ちょっとした衝撃を受けました。
その時のことは部分的に良く覚えています。彼が壇上に入ってきた時の様子、話をしている時の姿、
白いシャツに黒っぽいズボンだったと思う。ボサボサ髪で時々頭をかきむしるようにして話していた。
でも話に引き込まれました。落ち着きがなく見えたのは、彼が心から誠実な人だったから、
上手に体裁を繕うことに無頓着だっただけ。その後徐々に彼の偉大さを知ることになります。
それ以来ず~っと吉本氏を遠くから見ていました。
何か行き詰った時に吉本氏の本を読むと『ああ、大丈夫なんだ』と安心の気持ちになります。
彼の目線が普通に暮らす人を大事に思うことからくる安心感かもしれません。
市井の片隅に生まれ、そだち、子を生み、生活し、老いて死ぬといった生涯をくりかえした
無数の人物は、千年に一度しかこの世にあらわれない人物の価値とまったくおなじである。
今年の2月に発売された“親鸞”、娘がプレゼントしてくれました。
糸井重里氏の企画で書かれた本です。
糸井さんの“ほぼ日”には吉本隆明のコーナーがあります。
糸井さんは「吉本隆明プロジェクト」として、講演記録を将来フリーアーカイブ化しようとしておられます。
そのために月に一度くらい吉本氏の自宅を訪問、その時のおしゃべりを切り取って
紹介しているコーナーです。とても面白いコーナーです。





